ヒトとコトと

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国産にんじんに、7種の果物を加えた「CO・OPミックスキャロット」。 “ミッキャロに込められた想い” 母になって気づきました。国産にんじんに、7種の果物を加えた「CO・OPミックスキャロット」。 “ミッキャロに込められた想い” 母になって気づきました。

組合員さんの間では、「ミッキャロ」という愛称で親しまれている「CO・OPミックスキャロット」。1981年の発売から35周年の時点で27億2800万本、パッケージをつなげると、なんと地球4.9周分(いずれも160g缶計算)も飲まれているコープの人気商品です。にんじんジュースをベースに、りんご、みかん、オレンジ、バナナ、パイナップル、ぶどう、レモンの7種類のフルーツをバランス良くミックスしたジュースは、「飲みやすくて、おいしい」と大好評。「子どもの頃から飲んでいた」という組合員さんも少なくありません。ここでは、ミッキャロ誕生のきっかけやおいしさの秘密についてご紹介します。

1979年の国際児童年を
きっかけに開発スタート。

「CO・OPミックスキャロット」が発売されたのは、1981年。この商品が誕生するきっかけになったのは1979年の国際児童年に行った組合員さんへのアンケートでした。そのアンケートでわかったのは、約70%もの組合員さんが「子どもににんじんを食べさせるのに苦労している」ということ。このアンケート結果を受けて、「にんじんが苦手な子どもにもおいしくにんじんを食べてほしい」という想いから、にんじん嫌いの子どもでもごくごく飲めるようなにんじんをベースにしたおいしいジュースを作ろう、と開発がスタートしました。

コープとともに「にんじんがベースでも飲みやすく、おいしいジュースを」という難題に取り組んだのは、長野県安曇野(あずみの)市の清涼飲料メーカー、ゴールドパック株式会社(以下、ゴールドパック)です。

長野県安曇野市にある、豊かな自然に囲まれたゴールドパック株式会社 あずみ野工場

実はゴールドパックは、野菜ジュース、にんじんジュースを日本ではじめて商品化したという会社。農業が盛んな長野県で、品質や味は全く問題ないのに形が悪かったり、サイズが規格外という理由で廃棄されていた野菜や果物がもったいない、なんとか利用できないだろうか?という想いが、野菜ジュース・にんじんジュースの開発につながったといいます。その実績や技術力を結集して取り組んだのが「CO・OPミックスキャロット」の開発でした。

当時、子どもの食べたくない野菜No.1だったにんじん。そのにんじんをどうしたらおいしく口にしてもらえるだろう、と開発は試行錯誤の連続だったといいます。子どもに好まれる果物は何だろう、どんなバランスで組み合わせたらおいしくなるだろう、と試作を繰り返すこと20回以上。そんな中でたどり着いたのが、にんじんをゆでてから搾るという製法でした。にんじんを一度ゆでることで甘みが増し、まろやかなおいしいジュースになることを発見したのです。こうして、砂糖も香料も加えず、果汁を加えることで飲みやすい「CO・OPミックスキャロット」が誕生しました。

にんじんが苦手な子どもでも飲めるジュースを目指して試行錯誤を繰り返した末、飲みやすいにんじんベースのジュースが誕生しました

時代の嗜好に合わせて、
リニューアル。

約2年の研究開発期間を経て、1981年に発売された「CO・OPミックスキャロット」。その後、2003年、2010年、2014年、そして2016年とリニューアルを繰り返してきました。それは、組合員さんの声に耳を傾け、時代の嗜好に合わせてきた結果です。

最初のリニューアルは、発売から20年以上経った2003年でした。「あっさり」、「さっぱり」した味を好む傾向が一般的になってきたこと、そして組合員さんからも「甘みが気になる」という声があったことから、味を見直すことにしたのです。にんじんを40%から45%に増やし、原料のフルーツにオレンジを加えてすっきりした味わいに仕上げました。さらに2010年には、にんじんを50%に増やし、フルーツにもいちごとパインを加えました。2014年のリニューアルでは、「国産にんじんのおいしさ」を生かしながらも、よりフルーティーで、なおかつすっきりとした飲み口を目指し、にんじんの食物繊維分とマンゴーをプラス。より深みのある味わいが実現しました。

こうして、にんじんの配合率を変えたり、使用する果汁の種類を変えたりとリニューアルを繰り返してきた「CO・OPミックスキャロット」。発売当時は「子どもが嫌いなにんじんを少しでも口にしてほしい」という想いから開発された商品でしたが、時代とともににんじんの品種改良が進み、独特のエグミや香りが緩和されたことから、いつしかにんじんは「子どもが好きな野菜ベスト3」に入るほどイメージが向上しました。そのため、開発コンセプトも「にんじん嫌いな子どもに飲ませるジュース」から、「子どもから大人まで家族みんなでごくごく飲めるジュース」へと、時代とともに変わってきました。

6,500人の組合員さんと
一緒につくった
「みんなのミッキャロ」。

2016年にリニューアルした「CO・OPミックスキャロット」

発売から35周年にあたる2016年に、「CO・OPミックスキャロット」は大々的なリニューアルを実施。のべ6,500人の組合員さんに参加してもらい開発を進めました。
最初に行ったのは、これまでに寄せられた組合員さんからの声を確認すること。インターネットでのアンケートやグループインタビューで約2,100人の声の聞き取りを行いました。そこでは、「マンゴーアレルギーがあるので飲めない」、「使用しているフルーツの原産国はどこですか?」など、さまざまな意見が聞かれました。

これらの声を拾い上げ、さらに時代や市場の変化なども鑑みた結果、3つのリニューアル方針が決定。ひとつは「にんじんの繊維を除き、すっきりとした飲み口にすること」、もうひとつは「アレルギーがある方でも飲んでもらえるように原料からマンゴーを外すこと」、そして一番多かった「原料の産地が気になる」という声を受けて「国産原料の使用比率を高めること」。
これまで、にんじんとみかんは国産のものを使用していましたが、さらにりんごもすべて国産に切り替えることで、国産原料の使用比率を62%から83%へ高めました。りんごは甘みの強い透明果汁から、風味が引き立つ混濁果汁に切り替え、オレンジ、みかん、バナナ、パイナップル、ぶどう、レモンの7種の果実と合わせることで、「国産にんじん50%使用」はそのままに、よりフルーティーな味わいになりました。

りんご、オレンジ、みかん、バナナ、パイナップル、ぶどう、レモンの7種の果実を使用。よりフルーティな味わいになりました

1,700人の組合員さんとそのお子さんにリニューアルした試作品を試飲してもらった結果、90%以上の組合員さんから「おいしい」という評価をいただいた新生ミッキャロ。パッケージデザインについても、2,700人の組合員さんの声を反映してリニューアルしました。

また、同時に35周年を記念して「パッケージイラスト&エピソードコンテスト」を実施しました。パッケージイラストコンテストで優秀作品となった6点は、2017年春から約1年間、「CO・OPミックスキャロット 125ml」のパッケージとなります。

受賞イラスト(東地区)のパッケージ

エピソードコンテストには、「親子3代に渡って愛飲している」など、たくさんのエピソードが寄せられ、あらためて「CO・OPミックスキャロット」が多くの組合員さんに愛されていることを実感することができました。

35周年記念 
エピソードコンテスト優秀作品賞

私がミックスキャロットと出会ったのは小学生の頃だったと思います。当時、両親は共働きで学校から帰ってくると誰もいないことがほとんどでした。
毎日の手作りおやつと一緒に冷蔵庫に必ず入っていたのはミックスキャロット。
私はいつもひとりで冷蔵庫からミックスキャロットを出しておやつを食べていました。
「ただいま」と言っても誰もいない、ひとりでのおやつタイム、当時は、寂しい思いもたくさんしていたと思います。
でも、そこには私を想う母の気持ちがたくさん詰まっていたことに、自分も親になり気付きました。
子どもには、安心・安全なものを食べさせたい。ミックスキャロットがいつも冷蔵庫に入っていたのは、母の私への愛情からでした。
今では、うちの冷蔵庫にも必ずミックスキャロットが入っています。
私も子どもたちも、大好きな味です。
(いちごチョコ さん  埼玉県・32歳・女性)