ヒトとコトと

商品に携わる人と想い、伝えます。

すけそうだらをふんわり仕上げた「レンジで星とハートの白身魚のフライ」。ふふ、お魚うれしそうに食べてる、食べてる。すけそうだらをふんわり仕上げた「レンジで星とハートの白身魚のフライ」。ふふ、お魚うれしそうに食べてる、食べてる。

「子ども向けのお魚商品を作りたい」。そんな想いから開発がスタートした「CO・OPレンジで星とハートの白身魚のフライ」。すけそうだらのすり身にコンソメ味の衣を付けたフライは、レンジで温めるだけ。かわいい形と食べやすい食感に、組合員さんから好評の声が届いています。開発に要した時間は約5年。子どもを想う親の気持ちがたくさん詰まった商品です。

実は、“お父さん”が
開発しました。

「魚を使った、子ども向けの商品を作ってほしい」。コープデリがそんな依頼を持ちかけたのは、日本水産株式会社のグループ会社であるデルマール株式会社。日本橋に本社を置く同社は、約80年の歴史があり、魚介を使った加工品の製造を手がけ、原材料の確保から製造、製品管理に至るまで、安全・安心への取り組みを積極的に行っている企業です。担当したのは、商品開発部の近藤智行さん。「子どもが喜ぶ魚商品」というリクエストに、「すけそうだらを使ってこれまでにない商品を」と、組合員さんの意見を聞きながら開発に取り組みました。
商品化までにかかった時間は約5年。その間、近藤さんにもお子さんが生まれ、一児の父として子どもが食べる商品作りへの気持ちにより一層の熱が入ったそう。「子どもが生まれ、野菜や魚などいろいろなものをバランスよく食べてほしいと心から思うようになりました」と近藤さん。ところが、骨がある魚は子どもにとって食べづらい食品。独特の匂いがあったり、下ごしらえが面倒だったり。お肉に比べて調理に時間と手間がかかります。また、焼く、煮る、揚げる以外に料理のレパートリーが広がりづらく、ついつい食卓から遠ざかってしまいがち。そこで、近藤さんは、子どもが楽しく食べられて、忙しいママやパパでもパパッと準備ができる魚料理を目指しました。

デルマール株式会社 商品開発部 開発営業課 課長 近藤智行さん。一児の父としての想いも込めて商品開発に取り組みました

原材料とふわふわな食感に
こだわりました。

原材料は子どもが食べやすい淡泊な白身魚のすけそうだら。魚らしい食感や魚本来のおいしさを生かすために、三枚におろした魚を石臼のような機械で加工しています。皮や骨が気にならないくらい丁寧にすり潰すことで、ぱさつきがなく、ふわふわな食感に仕上げました。「あらかじめすり身に加工された原料を使えば、加工の手間は省けるかも知れませんが、かまぼこのような食感になってしまいます」と近藤さん。魚をすり潰すための機械を、タイの自社工場へ新たに導入して製造に臨みました。

「魚は独特の食感やうまみがあるからおいしいのだと思っていました。でも、苦手な人にとっては、そこが魚料理の欠点になるんです。だから、食べやすい食感にこだわりたかった」と話す近藤さん。魚の匂いを消す工夫も試行錯誤を繰り返し、最終的に子どもにも親しみやすいコンソメ味を採用。薄めの味付けにしてあるので、ケチャップなどで顔を描くといった楽しいアレンジも。ふだんの食事の一品として、お弁当のおかずとして、親子で楽しみながら食べられる魚のフライです。

星とハートに込められた想い。

この商品の一番の特徴はなんといっても星とハート、2種類の形です。「子どもが食べやすい形なら、ナゲットのような丸形でいいのかな?」。開発当初は近藤さんもそんな風に考えていたそうですが、現在の形に決めたのには、ご自身のお子さんから得たヒントがきっかけになっているといいます。「わが子の食事風景を見ていると、型抜きしたにんじんなど、特徴的な形を見ると喜んだり興味を示したりしていたんです」。

子どもにとって、食べ物の形は大人が思っている以上に大切なことだと気がついた近藤さん。そこで、この商品を星型とハート型にすることを決めました。しかし、魚のすり身で自在にかたどるのは容易ではありませんでした。すり身をうまく形作っても衣を付けると変形してしまいました。「特にハートの凹み部分を整えるのが難しかったのですが、子どもたちが喜んでくれるならと、角度や大きさを工夫しました。また、きょうだいで分けあうことも考え、星とハートを同じ数ずつ袋に入れることもこだわりました」と振り返る近藤さん。その表情からはお父さんの愛が感じられました。

「完成したときは、うれしいというよりもホッとしました」と話す近藤さん。子ども向け商品なので安全面にも細心の注意を払ったといいます。「組合員さんの声を聞きながら試作を繰り返すのがコープ商品開発の大きな魅力です。完成がゴールではなく、これからも組合員さんの率直な意見をいただきながら、商品を進化させていきたいですね」。
「CO・OPレンジで星とハートの白身魚のフライ」は、手に取る人、作る人、両方の子どもを想う気持ちが込められた商品です。