ヒトとコトと

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チリで日本人醸造家がつくったチリワイン「CO・OPソロロ」。うちのテーブルワイン、和食にも合うの。チリで日本人醸造家がつくったチリワイン「CO・OPソロロ」。うちのテーブルワイン、和食にも合うの。

日本でも一大ブームを巻き起こした「チリカベ」(チリのカベルネ・ソーヴィニヨン)などに代表されるように、コストパフォーマンスの良さでは定評のあるチリワイン。「品質のいいワインができるのは、チリという土地のポテンシャルの高さにある」と話すのは、ソロロブランドを手がける日本人醸造家の和田ロベルト恒多さん。多くの組合員さんに支持されているチリワイン「ソロロ」を通して、ワインづくりや商品開発に込められた醸造家の想いをお伝えします。

「いつかワインをつくりたい」、
その夢をチリで叶えた日本人醸造家

ソロロブランドをつくるカミノリアル社は、チリの首都サンチアゴから南へ約70kmのカチャポワルヴァレーにある小規模ワイナリーです。カチャポワルヴァレーは、チリワインの産地の中心で、水はけの良い土壌と太平洋側から吹く冷涼な風が品質の良いブドウを育てています。この地で、1879年から教会で使われるワインのためのブドウ栽培をしていたのがカミノリアル社です。現在はここで、日本人醸造家の和田ロベルト恒多さんが商品開発や品質管理を監修。小規模生産のよさを生かして、日本人ならではのきめ細やかで丁寧なワインづくりをしています。

カチャポワルヴァレーにあるブドウ畑にて。和田ロベルト恒多さん(写真左)と、コープデリ宅配 酒担当 高木バイヤー(写真右)。

和田ロベルト恒多さんは、ずっとワイン醸造家としての道を歩んできたわけではありません。ワインの世界に入ったのは偶然が重なってのことだったといいます。
お父様の仕事の関係で南米エクアドルで生まれた和田さん。高校入学のタイミングで日本に帰国し、大学、就職と日本で暮らしますが、職を失ったことをきっかけに、趣味のスノーボードをやるためにチリに旅立ちました。この行動が和田さんとワインを結びつけることになります。チリ屈指のワイン産地であるマイポヴァレーに滞在したことで、次々にすばらしいチリワインに出会ったのです。チリワインのポテンシャルの高さに魅せられた和田さんは「ワインについて学びたい」と、チリの中でもトップクラスの名門大学であるカトリカ大学に進学。そこで1年間、エノロジーと呼ばれるワインに関する学問を専攻しました。原料のブドウのこと、醸造、そして味覚や嗅覚のトレーニングなど、さまざまなことを学んだ和田さんは、はっきりとワインの仕事を志すようになっていました。

その後、帰国した和田さんは、チリワインの専門家としてワインの販売を手がけていましたが、「いつかワインをつくりたい」という想いは、大きくなるばかり。2011年、再びチリに戻り、念願のワインづくりに取り組みます。

大切にしたのは、
生産者の顔が見えること

コープデリが和田さんに出会ったのは、2012年。「コストパフォーマンスが良くて、おいしいのはもちろん、生産者の顔が見えるワイン」を探していたバイヤーが、「チリでワインをつくっている日本人醸造家がいる」という話を耳にします。「低価格でありながらも非常に質のいいワインが多くつくられているチリで、日本人の舌でワインづくりをしているなら日本人好みのワインができるはず」と考え、和田さんとコンタクトを取ります。「奥さんも日本人で、普段の食事は和食が中心。味噌も梅干しも手づくりしている」という話を聞き、「和食にも合う日本人のためのチリワインをつくろう」と、和田さんにプロデュースを依頼したのです。

和田さんが取り組んだのは、さまざまなぶどう品種のワインをブレンドして、日本人好みの味わいをつくるというカスタマイズを専門にしたブレンダーとしてのワインづくり。こうして、できあがったのがチリワインソロロブランドです。ソロロとは、スペイン語の造語で「黄金の太陽」という意味。「ソロロ カベルネ・ソーヴィニヨン」(赤)と、「ソロロ シャルドネ」(白)を中心に、「ソロロ シーズンセレクション」として、春夏秋冬それぞれの季節に合わせた味わいのワインをラインナップしてきました。

ブレンダーの腕で、
日本人の口に合うチリワインに

色の濃い原料を厳選した、見た目からもチリワインらしいワイン

「ソロロ カベルネ・ソーヴィニヨン」は、タンニンと酸味のバランスがよく、果実味に溢れたミディアムタイプの赤ワイン。「カベルネ・ソーヴィニヨン種85%に、メルロ種15%をブレンドしました。日本人向けのワインを試行錯誤しながら開発してきた実績と経験から、このブレンド比率にたどりつきました。特に色の濃い原料を厳選したので、見た目からもチリワインらしい濃さを感じていただけると思います」と、和田さん。また、「多種多様な日本の食事にまんべんなく溶け込む白ワイン」をコンセプトに開発したという「ソロロ シャルドネ」は、従来のシャルドネ種とビオニエ種の配合に加えて、マスカット種を使用したことで、南国系フルーツを想わせる甘い香りと、ほどよい酸味を感じる軽やかな飲み口の辛口白ワインに仕上がったという和田さんの自信作です。

〜「ソロロ」を製造しているカミノリアル社のホセ社長からのメッセージ〜

今回、ソロロがコープ商品になったことで、品質保証の点検方法などのフィードバックをもらい感謝しています。これからもお互いに、品質向上を目指せる、このような関係を築いていきたいです。
みなさんは、ご存知ですか。東日本大震災の折、南三陸のモアイ像が津波で流されたことを知り、イースター島から新しいモアイ像を贈呈しました。そのようなチリと日本の友好関係のように、コープデリのみなさんとこれからも長い友情が続くことを期待しています。

カミノリアル社 ホセ社長