そのままの色、いいね。国産野菜、いいね。

保存料・着色料不使用、
7種類の野菜で作りました
CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬

保存料・着色料不使用で愛されてきたコープの福神漬は、30年近くの長きにわたって支持されてきたロングセラー商品です。

2009年に、組合員さんの声に応えて原材料の7種類の野菜をすべて国産に切り替え、「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」として登場しました。

7種類の野菜全部を
国産だけでそろえたい

「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」を作っているのは“しんしんのお漬物”で知られる、1894年創業の国内大手メーカー・株式会社新進(以下、新進)。場所は、群馬県前橋市にある利根川工場です。

1894年創業の国内大手メーカー・株式会社新進。場所は、群馬県前橋市にある利根川工場

新進がコープの福神漬を作り始めたのは30年ほど前。福神漬といえば、食卓では日本人の国民食であるカレーの付け合わせとして、甘みのあるカリッとした食感で古くから親しまれてきた食べ物です。コープの組合員さんの間では保存料・着色料不使用への関心が強く、この福神漬も当時、その要望に応えた形で発売されました。

やがて年月を経て、できる限り国産のものを食べたいという組合員さんの新たな声が生まれます。そして2009年、「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」は、その原材料の野菜をすべて国産に切り替えることになったのです。当時は外国産の野菜が主だったため、福神漬に使う7種類の野菜すべてを国産にできるかどうかが鍵でした。

「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」に使用しているのは、だいこん、なす、れんこん、きゅうり、なた豆、しょうが、ごま、の計7種です。

「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」に使用している7種の野菜

「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」に使用している7種の野菜

「中でも一番の課題だったのは、なた豆とごまを、どのように調達するかということでした」と、新進の高橋正和さん。

株式会社新進 高橋 正和さん

株式会社新進 高橋 正和さん

このふたつは、国内ではごく限られた地域でしか作られていません。ごまは国内で消費される99%が外国産というなか、希少な鹿児島産を調達することに。なた豆は、直接農家に依頼し、契約栽培で一から育ててもらうことになりました。また、国産のなた豆は外国産のものと見た目も食感も異なります。外国産では2ミリにカットしていた幅を、国産では1.5ミリの幅により薄くカットすることで、これまでと変わらない食感を保つ工夫もしています。

こうして、「野菜を国産にしてほしい」という組合員さんの声に応えることができたのです。

脱塩に時間をかけて
塩分をおさえる

ごま以外の原材料となる野菜は、あらかじめ塩漬けされたものを使用します。この時点での塩分濃度は15%。これを時間をかけて塩抜きをすることになります。この脱塩と呼ばれる工程に通常より時間をかけることによって、一般的な福神漬では4〜5%とされる塩分が「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」では3%台までおさえられているのです。

塩漬けされた野菜を流水とかき回しながら塩分を抜き、時間をかけて脱塩します。この工程によって、塩分濃度を3%までおさえます

塩漬けされた野菜を流水とかき回しながら塩分を抜き、時間をかけて脱塩します。この工程によって、塩分濃度を3%までおさえます

また、漬け物に使用されることからも分かる通り、塩には保存料としての効果もあるので、抜けば抜くほど品質を保つのが難しくなります。衛生管理にも気を配らなければなりません。「塩味をおさえながらも、しっかりした味わいでおいしいものを目指しています」と、高橋さんは話します。

食品素材だけの色合いを
生かしました

「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」は着色料不使用で製造しています

「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」は着色料不使用で製造しています

色味に関してもさまざまな工夫がなされました。福神漬といえば、あの鮮やかな紅色が特徴ですが、「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」は無着色。調味液に使用するしょうゆで色合いがほぼ決まるため、しょうゆの選定は慎重に行いました。特にこだわったのは、カレールーと合わせた時の色味。選定したしょうゆの配分を調整し、醸造酢とりんご酢を加えてブレンドしながら、コープのカレールーを基準に、甘口・中辛・辛口ではどうか、と実際に試作を繰り返し、カレーともよく合う飴色に仕上げました。

コープのカレールーを基準に、食品素材だけで色味を調整しました

コープのカレールーを基準に、食品素材だけで色味を調整しました

食卓のさまざまなシーンで
活躍する福神漬

カレーの付け合わせとしてのイメージが強い福神漬ですが、実はそのほかに、チャーハンやピラフ、オムライス、焼きそばなど、子どもに人気のあるメニューと相性が良いことも、知っておきたい魅力。国産原材料・無着色というだけではなく、ロングセラー商品として味や食感にも定評のある、「CO・OP国産野菜のお漬物 福神漬」は、食卓のさまざまなシーンで活躍しています。

<調理例>

<調理例>

新進の高橋さんはこう話します。「福神漬は、たくさんの野菜が入っていますが、甘みもあり、子どもが喜ぶ漬物です。国産なのも塩味ひかえめなのも、組合員さんの想いに応えた結果でした。料理の付け合わせであるからこそ、合わせる料理に負けない味わいをお届けしたいという想いがあります。自信を持って作っている商品ですので、ぜひ、お試しください」。

福神漬の名前の由来って?

シンプルな見た目ながら7種類もの野菜が入っている、福神漬。その名前の由来には諸説あります。

一つは、多種の野菜を使用していることから、七福神の神様になぞらえたのだという説。他には、ご飯にこれさえあれば他におかず要らずで、食費が浮いてお金が貯まる、まるで福の神のようなお漬物ということで福神漬と名づけられたという説もあります。

いずれにせよ福神漬は昔から縁起の良いお漬物として庶民に親しまれてきました。