あれこれ、ちょっと気になっていました。

遺伝子組換え原料不使用、
トランス脂肪酸にも
配慮した
コーンマーガリン
コープ コーンマーガリン(遺伝子組換え原料不使用)

「食べること」への関心は、時代の流れで変化します。コープデリでは、その時代に見合った組合員さんの「あったらいいな」という声に寄り添い、新しい商品を開発するだけでなく、既存商品の見直しや変更を行ってきました。「CO・OPコーンマーガリン(遺伝子組換え原料不使用)」は、遺伝子組換え作物への不安やトランス脂肪酸を心配する、組合員さんたちの声から生まれた商品です。

組合員さんの声に向き合いながら、
見直しを繰り返してきました。

コープのコーンソフト100マーガリンシリーズが最初に誕生したのは、1985年のことでした。そして、2016年9月に「CO・OPコーンマーガリン(遺伝子組換え原料不使用)」が発売になるまで、組合員さんの声に寄り添いながら商品の見直しが行われてきました。

1996年、世界の農業大国で遺伝子組換え作物の商業栽培が始まると、世間では加工食品に対する不安の声がわき上がり、消費者運動へと発展しました。その結果、日本では2001年から遺伝子組換え食品の表示が義務化。すると、組合員さんからも「遺伝子組換え原料不使用の商品がほしい」という声が聞かれるようになりました。そこで、2002年に誕生したのが、遺伝子組換え原料を含まないコーン油100%のマーガリンです。

「当時、遺伝子組換えでないコーンから絞られる油脂が調達可能だったことから、すぐに遺伝子組換え原料不使用のマーガリンの開発に取り組みました」と話すのは、株式会社明治(以下、明治)の開発担当・高石さん。

株式会社明治 研究本部 商品開発研究所 加工食品開発研究部 乳化食品G 高石真樹さん

株式会社明治 研究本部 商品開発研究所 加工食品開発研究部 乳化食品G 高石真樹さん

液体油であるコーン油と、水素添加をして硬化させたコーン硬化油という2種類の油脂を使って、遺伝子組換え原料不使用のマーガリンを開発しました。「使いやすいやわらかさ、口溶けの良いなめらかさを実現。マーガリンとしては、理想の商品が完成しました」と高石さん。

しかしその後、油脂の加工・精製工程で生じるトランス脂肪酸の健康へのリスクが問題になり、欧米諸国では食品への表示や含有量の規制が行われるケースも。一方、日本では、通常の食生活では健康への影響は小さいとされていますが、マスコミなどでトランス脂肪酸を取り上げる機会が増えると、組合員さんからはマーガリンへの不安の声が届くようになりました。

そこで、コープでは商品の見直しを実施。コーン油の使用割合を70%にし、残りの30%にヤシの実由来のパーム油を配合することでトランス脂肪酸を低減しました。

「トランス脂肪酸を低減するのに障壁となったのは、コーン硬化油です。液体の油脂から固体の油脂を作り出す工程でトランス脂肪酸が生成する場合があるため、コーン硬化油を使用せずに商品を設計する必要がありました」と高石さん。しかし、液体油だけではマーガリンらしい物性が得られないので、代替えとなる固めるための油脂が必要でした。そこで使用したのがパーム油をエステル交換した食用精製加工油脂でした。エステル交換とは、油脂の物性を変化させる手法のことで、様々な用途に適合する加工油脂を製造することができるのです。ただ、コーン硬化油を使用したマーガリンの完成度が高かっただけに、従来とは異なる油脂を使用することによって製品の特性が変わってしまうというリスクがありました。「その特性を調整するところが一番苦労したところです。油脂の種類や配合比によって、固くもやわらかくもできるし、なめらかにもザラザラした食感にもなる。それだけ広い選択肢があるなかで最適化を図るというのは簡単ではありませんでした」と高石さん。

苦労の末、2014年に「CO・OPコーンマーガリン《コーン油(遺伝子組換え原料不使用)70%使用》」を発売。ただ、この時点では、すべての原料を「遺伝子組換え原料不使用」とすることは叶いませんでした。

「トランス脂肪酸の低減と遺伝子組換え原料不使用を両立させるのは非常に難しかったんです。70%使用したコーン油は遺伝子組換え不使用でしたが、精製加工油脂の原料に関しては、遺伝子組換え作物かどうかわからない不分別のものを使用せざるをえませんでした」。しかし、組合員さんからの要望もあり、最終的にはすべてを遺伝子組換え原料不使用にしたいという想いで、引き続き、開発は進められました。

その結果、2016年には食用精製加工油脂の原料を含めてNON-GMO(非遺伝子組換え)のものが調達できるようになり、完全に遺伝子組換え原料不使用、トランス脂肪酸も低減した「CO・OPコーンマーガリン(遺伝子組換え原料不使用)」が誕生。

時代によって変化する組合員さんの「あったらいいな」に向き合いながら、リニューアルしてきたマーガリン。コープデリでは、今後も組合員さんの要望にお応えして商品開発に取り組んでいきます。

CO・OPコーンマーガリン(遺伝子組換え原料不使用)

パンに塗るのはもちろん、
いろいろな料理にも使ってみてください。

「CO・OPコーンマーガリン(遺伝子組換え原料不使用)」は、なめらかな口あたりとコクを感じられる風味が特徴です。「マーガリンですから、パンに塗るということで価値が生まれる。それは当たり前なのですが、ぜひ料理にも使ってみてほしいんです」と高石さん。

「バターだとフライパンで熱すると焦げが出やすいのですが、マーガリンは固形分があまり含まれていないので、焦げづらいといった利点もあります。バターの代わりに使うことで新しいおいしさを発見できると思います」と、料理にもマーガリンを使うことを勧めます。コクがあるのにさっぱりとしているコーンマーガリンの味わいを生かして、パンだけでなく、ハンバーグやステーキの上にひとさじのせたり、アスパラベーコン炒めの風味づけにしたり、さまざまな料理にお使いください。