伊平屋島がこの先もずっと、美しい島でありますように。

もずくを食べて、美しい自然を守る
「美ら島応援もずくプロジェクト」
美ら島応援もずくプロジェクト

伊平屋島(いへやじま)は、沖縄最北端にあり、「沖縄原風景の島」と言われるほど自然豊かな離島。手つかずの自然が多く、ウミガメが産卵する白い砂浜も残っています。しかし、さまざまな理由から、その美しい自然が危機にさらされています。

コープデリでは、伊平屋島産もずくを食べることで島の美しい自然を守る「美ら島応援もずくプロジェクト」に取り組んでいます。

もずくを育む豊かな自然と
ウミガメが産卵する環境の危機

伊平屋島へのアクセスは沖縄本島からフェリーのみ。沖縄本島のようにリゾート地として訪れる観光客が少ないことで、昔と変わらない豊かな自然が保たれ、ウミガメが産卵する真っ白な砂浜が残っています。この自然を守る為、島内の生活排水や農業排水を集め、大きな濾過装置で浄化してから海に戻すなど、島全体で海域の環境保護を行っています。

海底でもずくを養殖するようすが畑の作物のように見えることから「もずく畑」とも呼ばれます。辺りには、もずくを太く、立派に育てるために重要な「白い砂地」が広がっています

海底でもずくを養殖するようすが畑の作物のように見えることから「もずく畑」とも呼ばれます。辺りには、もずくを太く、立派に育てるために重要な「白い砂地」が広がっています

豊かな自然環境の中で育つもずくは島の特産物。もずくの養殖は基幹産業でもあります。海中の畑づくりや雑草取りで人の手を加える養殖といっても、育ててくれるのは伊平屋島の海。「強い太陽の光」「透明度の高い水質」「白い砂地」「適度な潮の流れ」と、島にはもずくの成長に必要な条件が揃っているのです。なかでも、もずくを太く、立派に育てるために重要なのが「白い砂地」。島の砂地は、透き通る海に差し込む太陽の光を余すことなく反射し、もずくの質を左右する光合成を助けます。

しかし近年、ウミガメの産卵地でもある白く輝く砂浜に海から大量のゴミが流れつき、問題となっています。ゴミが漂着しているとウミガメが砂浜に上陸できず、産卵することができません。もずくを育て、ウミガメが産卵する美しい海を守るためにわたしたちにできることを考えました。

伊平屋島の海を守りたい
「美ら島応援もずくプロジェクト」

美ら島応援 もずくプロジェクト

コープデリは、食材の持続可能な調達のために、産地と一緒にできることを進めています。伊平屋島産もずくも、そのひとつ。コープデリの水産プライベートブランド第一号の「CO・OP味付け沖縄もずく(土佐酢)」の産地だったということもあり、コープデリと伊平屋島とは30年以上の、長きにわたる交流があります。

そのもずくや自然を守るために「何かできることはないだろうか」と、組合員さんとともに立ち上げたのが、「美ら島応援もずくプロジェクト」。対象の伊平屋島産のもずくを購入すると1点につき1円が「美ら島応援基金」に寄付され、もずくが育つ綺麗な海やウミガメの産卵場所となっている砂浜などの自然環境を保護する活動に役立てられています。

「美ら島応援基金」のお金、
何に使っているの?

「美ら島応援基金」で集められたお金は、近年増える漂着ゴミの処理にあてられています。
島には大量のゴミを処理する施設がないため、沖縄本島に運送しますが、その費用は島にとって大きな負担となっています。

住み続けられるまちづくりを つくる責任つかう責任 海の豊かさを守ろう

コープデリグループは商品の利用を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。

「美ら島応援もずくプロジェクト」は
こちらから

もずくの養殖は重労働

もずくの養殖の準備は10月ころから始め、11月になると本格的に海での作業が始まります。種付けされた養殖網をさんご礁がある穏やかな浅瀬に移動し畑をつくり、その後もずくの成長に合わせて移動させます。この網を鉄筋で固定したりと、畑づくりは重労働。さらに、もずくを太く立派に育てるには、収穫まで毎日海に通い、雑草などを一本ずつ手作業で取り除き、間引きを行って、もずくに十分な太陽光が当たるようにする気配りが必要です。

伊平屋島でもずくが獲れるまで。収穫まで毎日海に通い、手間ひまをかけています

伊平屋島でもずくが獲れるまで。収穫まで毎日海に通い、手間ひまをかけています

「難しいのは、網の場所と移動させるタイミング。広い海のどこに網を張るか、先代からの指導と、自分の経験を頼りに育てています。天候に大きく左右されるので、大きな台風がくれば、もずくが流されてしまうこともあります」と生産者のひとり、伊礼さんはその厳しさを語ります。

組合員さんの応援が、
若手生産者のモチベーションに

コープデリでは、「生産」「消費」についての知識と理解を広げる取り組みの一つとして、生産者と組合員とともに産地交流や産地研修を行っています。参加する組合員、職員が、産地の特徴や生産者の想い・苦労などについて知り、より多くの組合員・職員に広げていくことで、産地との信頼関係の充実や食材の調達から消費までの理解を深めてもらうことを目的としています。伊平屋島でも、毎年のように産地交流が行われています。

2019年産地交流・研修の様子 組合員さんと職員が、海岸清掃や漁場の視察を通して理解を深めました

2019年産地交流・研修の様子 組合員さんと職員が、海岸清掃や漁場の視察を通して理解を深めました

生産者の伊礼さんは、「組合員のみなさんが砂浜の清掃活動をしてくださったり、僕らの苦労話に耳を傾け、励ましの声ももらえたりするので、これまで以上に頑張らなくてはと、若手生産者もやる気を出しています!これからも伊平屋島のもずくをたくさん食べてもらえるよう頑張ります!」と、組合員さんが産地交流で訪れることが、厳しいもずく養殖に取り組む若手生産者さんのモチベーションにつながるとお話してくださいました。

おいしく食べて、
伊平屋島の美しい海を応援

「美ら島応援もずくプロジェクト」の対象となる伊平屋島産のもずくを使用した商品

「美ら島応援もずくプロジェクト」の対象となる伊平屋島産のもずくを使用した商品は、味付けなしや、土佐酢や米黒酢の味付きなど、お好みに合わせて選べます。味付けされていないもずくは、かきあげやスープなど幅広いアレンジで楽しむこともできます。

「美ら島応援もずくプロジェクト」対象商品の一例

「美ら島応援もずくプロジェクト」対象商品の一例

美ら島応援もずくを使った料理