ヒトとコトと

商品に携わる人と想い、伝えます。

約7cm×約12cmの香り豊かな食パン。おいしいパンが食べたーい、でも、手軽な値段でね(笑。

量は少なくてもいいんです。
その分、ちょっと上質なパンを食べたいんです。

2014年、バイヤーになって1年目、「コープデリ食パン」の開発に加わることになった芳賀義和さん。

バイヤーになる前、営業担当者だった芳賀さんは組合員さんから「ちょっぴり上質でおいしいものが欲しい」という声をよく耳にしていました。

やがて、日配グループのバイヤーとなりパンの担当になった芳賀さんは、新しいパンの開発を担当することになります。

「上質なパンを作りたい。一方で普段気軽に使ってもらえる価格帯に抑えたい。」

「量目が今のサイズより小さくても、質を優先する組合員さんがいるはずだ。」

芳賀さんの頭の中には約7cm×約12cm×約2cmと小ぶりなサイズ感でキメが細かく、香りの高いパンが想像されていました。

「コープデリ食パン」の開発が始まりました。

芳賀さんと山下さんのチャレンジ。

コープデリ宅配食品商品部 日配グループ バイヤー芳賀義和

開発当初、芳賀さんには「毎日の生活に密着しているパンの開発が自分で大丈夫なのか」と、責任の重さからの不安があったそうです。そこで芳賀さんは、パンのトップメーカーに新しいコンセプトのパン作りの相談を持ちこみます。

相談を受けたのは「食パン一筋18年」という食パンのプロ、山崎製パンの山下健司さんでした。

芳賀さんは、山下さんのことを「一切の妥協を許さない人」と称します。

開発に取り掛かった芳賀さんと山下さんは、まず、材料の配合が異なる7つの仕様から、焼き加減の違う20パターンのパンを試作しました。しかし、片手で食べられる約7cm×約12cm×約2cmという小ぶりのサイズのパンは「食パン一筋18年」の山下さんでも開発経験が無く、その小ぶりさゆえに発酵管理が非常に難しかったため、何度も試行錯誤を繰り返し、開発は難航しました。

そして、小麦粉の種類が異なる4つの試作品のパンができあがります。

芳賀さんは部内の同僚約40名に比較試食をお願いし、小麦粉の選定をします。

使用する小麦粉が選ばれ、さらに改良を加えられたパンは、いよいよ組合員さんによるモニターテストを受けることになります。

試作品のパンを食べたモニターさんからは「トーストするとおいしい」が90%、「そのまま食べておいしい」が77%という評価をいただき、完成に向けて好発進と思われました。しかし、一部のモニターさんから「少しミミがかたい」という声も出ました。

この「ミミ」がコープデリ食パンの最大の難関でした。

小さいサイズの食パンにしたことで、パン全体に対するミミの構成比が高くなり、焼くとパン全体がかたく感じられてしまうのです。上質でワンランク上の商品を目指すコープデリ食パンは、ミミにも満足していただかなければ完成とはいえません。「ミミがかたい」と言った声を打ち消す、ミミのやわらかさと旨さは絶対条件でした。

焼き上がるまでの香りも、ご馳走なパンです。

焼き上がるまでの香りも、
ご馳走なパンです。

組合員さんの声を受けて、山下さんは焼き上げ温度の調整を重ね、ひたすら試作を重ねました。焼成温度を高くするとかたいミミになってしまう。焼成温度を低くすると粉っぽく、生地がべちゃっとなってしまう。

微妙な温度や配合の細かい調整がパンのできを大きく左右しました。

何度も焼成調整を重ね、約半年が経ち、ついにミミまでやわらかい「コープデリ食パン」が完成しました。

「約7cm×約12cm×約2cmという小ぶりなサイズながらも、生クリームとバターの調和がとれ、選び抜いた特等の小麦粉の香りが高いパンができました。みなさんに満足していただける、とにかくおいしい食パンだと思います。

風味が豊かなこの食パンはトースター中に広がる香りもよく、焼き上がりまでの香りもご馳走です。ゆったり焼き上がる香りも楽しんで欲しいと思います」と芳賀さんは振返ります。

取り扱いを開始すると、そのサイズ感やトースト時の香り・食感などで、組合員さんから好評のご意見をいただきました。

その後も「コープデリ食パン」は、さらに愛される食パンを目指してマーガリン不使用に、バターの配合量を増やすなどの改良を行い、進化を続けています。

お気にいりの声が届いています。

  • バターの香りとしっとりした食感なので何もつけなくても美味しかった!
    組合員さんの声
  • バターがすごく効いていて、トーストすると何もつけなくても十分です。かおりがいいですね。
    組合員さんの声
  • トーストするとバターの豊かな香りが立って食欲をそそります。食感は軽くて柔らか。
    組合員さんの声