ヒトとコトと

商品に携わる人と想い、伝えます。

元気に過ごせる環境で育った「産直げん気鶏」知らなかったな、鶏のこと。元気に過ごせる環境で育った「産直げん気鶏」知らなかったな、鶏のこと。

組合員さんの「健康で元気な鶏肉がほしい」という声から取り扱いが始まった「産直げん気鶏」。「だれが、どこで、どのように育てたか」が明確で、全飼育期間、抗生物質や合成抗菌剤をエサに添加せずに育てた鶏です。鶏が病気に負けない環境作りと生産者の努力によって、大切に育てられています。
※感染症予防のため、ひなの時期にワクチン接種を行っています。

鶏が健康で元気ってどういうこと?

42日令の産直げん気鶏

鶏は、環境の変化に弱く、鶏舎の管理状況によるストレスによって弱る鶏もいます。
まだ感染症を予防するための鶏用ワクチンの種類が少なかった時代には、一羽の病気が鶏舎全体に広がることもありました。このような事態を防ぐため、鶏に抗生物質や合成抗菌剤などを加えたエサが与えられるようになりました。ただし、抗生物質が残留しないように、鶏の出荷前7日間の休薬期間が法律で定められています。
このような飼育状況の中で、一部の組合員さんから、「薬を使った鶏肉は危ないのでは」という不安の声が届きます。そこで、元気いっぱい健康に育つからこそ薬の必要がない鶏の育成環境を開発する「産直げん気鶏」のプロジェクトをスタートさせることになりました。

プロジェクト開始

約20年ほど前、コープデリの契約農家である鹿児島県のマルイ農協グループ、青森県のプライフーズ(株)、コープデリ畜産担当バイヤーが集結し「産直げん気鶏」開発の一歩を踏み出しました。
準備は多岐に渡りました。病気になれば出荷量が減るのではないかという生産者に理解を求め、鶏が快適に過ごすための鶏舎の環境づくりや手間をかけられる鶏の飼育数の検証、飼育に関わる人手の用意の他、もし病気で鶏が減ってしまった場合の保障についてなど、さまざまな問題を解決していきました。
また、鶏同士の感染症を予防し鶏舎全滅などの重大事故を防ぐため、コープデリと生産者で確認した飼育プログラムに従って鶏用ワクチンを取り入れることになりました。
飼育環境の準備が整うと、鶏の休薬期間の延長に取り組みました。7日間より、10日、14日へ。さらに、次に全飼育日数60日間の半分の30日間へと段階的に伸ばしていきました。
この頃、鶏用ワクチンも進歩し、全飼育期間を抗生物質や合成抗菌剤をまぜたエサを与えずに育てることに成功し、1997年10月「産直げん気鶏」が誕生しました。

ていねいに、ていねいに、育てます。

「産直げん気鶏」は、鹿児島県のマルイ農協グループと青森県のプライフーズ(株)で生産しています。

産直げん気鶏の産地のひとつ マルイ農協 樫八重さんご家族。鶏の体調を確認しながらエサを与えます

細かくケアをしても、鶏が体調を崩したら薬を与えて治療を行います。その時点で「産直げん気鶏」ではなくなるので、生産者は少しの変化も見逃さないよう注意を払います。
「例えば、鶏は暑いと羽を広げてだるそうに口を開け、空気が悪いと咳払いやクシャミのような音をさせます。そうしたサインをキャッチし、鶏にとって鶏舎内の温度や湿度が快適になるよう調整しています」とマルイ農協の生産者、外秀樹さんは語ります。

産直げん気鶏の産地のひとつ マルイ農協 外(ほか)さんご家族

組合員さんの「安心できる鶏肉が食べたい」という声が、丁寧に手間をおしまずに育てようという生産者の想いにつながり、「産直げん気鶏」は生まれました。
「臭みがなく、おいしい」「やわらかく味がしっかりしている」という多くの声をいただいています。