トキが羽ばたく自然豊かな佐渡をいつまでも守りたい。

ご購入1kgにつき1円を
「佐渡市トキ環境整備基金」に寄付。
「CO・OP産直新潟佐渡コシヒカリ」
CO・OP新潟佐渡コシヒカリ

佐渡島

新潟県の西部に位置する佐渡島は、島内のいたるところで美しい景観を望むことができる自然豊かな島。

そんな島の空を飛び回っていたトキが、乱獲や田んぼの減少などですみ家を失い、1980年頃に野生の姿を消してしまいました。佐渡では、再びトキがすめる自然環境を取り戻そうと、さまざまな取り組みを行っています。

コープデリでは、そんな佐渡を応援する“佐渡トキ応援お米プロジェクト”を2010年に立ち上げました。

「生きものにやさしい米づくりで、
佐渡にトキを呼び戻したい。」

2007年、佐渡では中国から贈られて繁殖に成功したトキを、翌年に佐渡の空に放つ計画が進められていました。しかし、放つだけでは再び佐渡にトキが戻ったとは言えません。本当の野生復帰のためには、放たれたトキが佐渡にすみ続けられるように餌場をつくるなど、人の手が必要だったのです。

そこで、佐渡市ではトキがすめる環境づくりを開始し、農家に対して、水田の化学肥料や農薬を減らしたり、トキの餌場となる水路づくりなど、生きものにやさしい環境を作ってほしいと訴えました。

「CO・OP産直新潟佐渡コシヒカリ」の生産者のひとりの林さんは最初にその話を聞いた時、「トキのために農薬を減らしてほしい?何言ってんだ?何のために?」と、思ったそうです。農家の4代目である林さんには、それまでに長年培ってきた米づくりのノウハウがあり、「虫が出たら、農薬をまいて対策をする」のが当たり前でした。

「CO・OP産直新潟佐渡コシヒカリ」の生産者のひとり、林良宏さん

「CO・OP産直新潟佐渡コシヒカリ」の生産者のひとり、林良宏さん

そのような状況の中で、佐渡市担当者の「トキも、佐渡の自然も、まずは農家が生きものにやさしい田んぼを作ることから始めないと。農家にしか守れないものがあるんです」という必死の説得に納得し、生きものにやさしい環境づくりをはじめてみることにしました。

「トキがはじめてうちの田んぼにきた時、
トキに認めてもらえた気がした」

「トキがはじめてウチの田んぼに来た時は感動した。綺麗だった。トキに認めてもらえた気がした」と、林さんはその日のことを感慨深げに話します。

実際に、“自分の田んぼにトキが来る”という佐渡の農家にしか持てない感動を味わった林さんは、生きものにやさしい米づくりの意味を実感し、米づくりに対する考え方も変わりました。

田んぼにすむさまざまな虫の中には、トキのエサになる虫もいれば、稲の害になる虫もいます。トキや稲にとって“良い虫”“悪い虫”のどちらもいることが、生きもののバランスが取れた状態だと理解した林さんは「除草剤を使わないから草が生えるけど、夏は虫に日陰を作るためにあえて草を半分残すようにしている。もし、田んぼに害のある虫が原因で収量が減少してしまったら、俺が損をすればいい。トキのためになるべく自然のままにしたい」と、トキや米づくりについて語ります。

林さんの田んぼ。水をぬいた時に生きものの逃げ場となるように、常に水が溜まる溝「江(え)」を設置しています

林さんの田んぼ。水をぬいた時に生きものの逃げ場となるように、常に水が溜まる溝「江(え)」を設置しています

トキとの共生が生んだ、
新たな米づくりのよろこび。

「農薬は減らしたほうがいい。俺の手が荒れなくなったもの」と、感想を語りながら手を広げる林さん。

「農薬は減らしたほうがいい。俺の手が荒れなくなったもの」と、感想を語りながら手を広げる林さん。

自分自身の体験や、同じように環境保全に取り組む農家の仲間と情報交換をする中で、農薬に対する考え方も変化していきました。「家庭菜園で野菜を作っている人たちは農薬を使わないでしょ。あれが消費者の本心だと思っている。自分たちが食べるものが、どんな風に作られているのか見に来て欲しい。お米を作れるのは、買って食べてくれる人がいるから。だから、全部正直に見せたい」と話します。

今では「“おいしい”には個人差があるけど、“安心”は共通。だから安心な米を作りたい」と、農薬や化学肥料をできるだけ使わない米づくりにも積極的に取り組んでいます。

最初は、トキのために変えた米づくりでしたが、いつの間にかトキのためだけではなく、食べる人のことを想う米づくりに変化していました。トキとの共生が、もうひとつの米づくりの喜びを林さんにもたらしたのです。

※「CO・OP産直新潟佐渡コシヒカリ」の栽培では、慣行栽培基準に対し化学農薬・化学肥料を5割以上削減した栽培に取り組んでいます。

食べることでできる、
佐渡への応援があります。

佐渡は島特有の海洋性気候のため、本土に比べて夏場は2℃ほど涼しくなります。そのため、佐渡コシヒカリはじっくりと実り、独特の甘みとコク、粘りのあるおいしいお米に育ちます。

佐渡コシヒカリはじっくりと実り、独特の甘みとコク、粘りのあるおいしいお米

1990年頃、「組合員さんにおいしいお米を提供したい」とコープデリのお米の担当者が東北・北陸の産地を探し歩きました。その時に出会ったのがこの佐渡コシヒカリです。

それまで佐渡米は「新潟県産」として流通していましたが、1994年にコープデリがはじめて商品名に「佐渡」と表示し、「CO・OP新潟佐渡コシヒカリ」として取り扱いを始めました。そして、これをきっかけに「佐渡米」のブランド化は進みました。

このような歴史から、佐渡の生産者たちとコープデリでは、長年に渡り信頼関係が結ばれており、コープデリでは、生産者たちが奮闘する生きものにやさしい環境づくりを応援するため、2010年から“佐渡トキ応援お米プロジェクト”を実施しています。

佐渡トキ応援お米プロジェクトとは

佐渡トキ応援 お米プロジェクト

このプロジェクトは、佐渡市が推進する生きものを育む環境づくりを応援するため、コープにいがた・コープデリ連合会・佐渡市・JA佐渡など7団体が連携し、2010年からはじまりました。

「CO・OP産直新潟佐渡コシヒカリ」お買い上げ1kgにつき1円を「佐渡市トキ環境整備基金」に寄付する取り組みや、組合員さんと一緒に田植えや稲刈りを体験する産地交流会を通して、お米と共に佐渡の想いを組合員さんにお届けしたいと考えています。

2015年11月からは「CO・OP産直新潟佐渡コシヒカリで作った焼おにぎり」、2017年9月からは「CO・OP産直新潟佐渡コシヒカリで作ったごはん」も、このプロジェクトの対象です。

住み続けられるまちづくりを つくる責任つかう責任 陸の豊かさも守ろう

コープデリグループは商品の利用を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。

「佐渡トキ応援お米プロジェクト」は
こちらから