

しっとり、もっちり、
ソフトな食感の食パン
毎日食べる「食パン」、もっとおいしくできないのかな?
そんな組合員さんの声を受けて、2012年に発売された「CO・OP熟仕込食パン」。
発売から10年以上が経過した2025年春、おいしさはそのままに、より「しっとり」、「もっちり」とした食感を追求してリニューアルしました。
ベーシックな食パンだからこそ、
もっとおいしく

日常生活でパンを食べる機会が多くなり、求められる味わいや種類、価格も多岐にわたります。そのなかで、組合員さんが大切にしたいと考えるのは“ふだん味わうパンのおいしさ”。特に食パンは、朝食として食卓にのぼることの多い、とても身近でベーシックなパンです。だからこそ「もっとおいしくしたい」という想いで、2025年春のリニューアルに取り組みました。
長年、多くの組合員さんに愛され続けてきた「CO・OP熟仕込食パン」のおいしさはそのままに、さらに食感、味わいをブラッシュアップしたい、とリニューアルに取り組んだのは、大阪府大阪市東淀川区に本社を置く「株式会社YKベーキングカンパニー」(以下、YKベーキングカンパニー)です。

パンや和・洋菓子の製造・販売を手掛けるYKベーキングカンパニーの海老名工場
「長年、親しんでいただいてきた組合員さんが多い商品なので、リニューアルをするというのは勇気のいることでした。既存の商品の特長は生かしつつ、より今まで以上の食味・食感を目指して、丁寧にリニューアルに取り組みました」と話すのは、YKベーキングカンパニーの念佛靖彦さん、平間清さんです。

リニューアルに取り組んだYKベーキングカンパニーの念佛靖彦さん(左)、平間清さん(右)
食感・味わいの決め手は
「湯ごね」製法
今回のリニューアルでは、もっちりとした食感やほんのりとした甘みをより感じていただけるようにさまざまな面を見直しました。そのなかのひとつが「湯ごね」です。これまでの「湯種対粉」12%から「湯ごね対粉」を20%に増量したので、よりもっちり感、しっとり感が増します。小麦粉の一部をお湯でこね、デンプンを糊化させた生地を一昼夜熟成させる「湯ごね」。これをパン生地に練り込むことで、もっちりとした食感になります。また、小麦粉に含まれるデンプンは熱により独特の甘みを生み、水分を多く含むため、しっとりソフトな食感も長続きします。

「『熟仕込食パン』というネーミンングの通り、湯ごねを一昼夜じっくりと熟成させています。中種法という生地のこねを二度に分けて行う製法を採用。中種の段階で約4時間発酵させているので、小麦粉からパンができ上がるまで約8時間くらいかけています」と平間さん。
発酵種には今回自家製のルヴァン種を新たに対粉2%使用。過去の発酵種対粉1%から増量したことで、しっとりとした食感とともに風味が増しました。一方、塩分は対粉0.2%減らし、より甘みが感じられるように微調整しています。
ほんのりとした甘さで、
「みみ」までおいしい

味わいや食感、風味などすべてにおいて「さらにおいしく」を目指した今回のリニューアル。なんども試作を繰り返し、時間をかけて丁寧に取り組み、最終的には組合員モニターにも試食していただきました。
(出典:くらしと商品コミュニケーター、2024年11月度)
「そのまま食べると、以前のものよりもふんわりした食感で、トーストしてもやわらかさは変わらず、むしろみみの部分はパンの味わいが増したように感じました」、「ほんのりとした甘みがあり、しっとり・もっちり食感でした」など、組合員モニターにも好評の声をいただいた「CO・OP熟仕込食パン」。ほのかに甘みを感じるシンプルな味わいは、トーストしてバターやジャムを塗っても、野菜やお肉をはさんでも、どんな食べ方にもおすすめです。