「産直げん気鶏」使用。
子どもの食べたい気持ちを
育てる
ナゲットと肉だんご
幼児食期になると“自分で食べたい”という気持ちが芽生え、自分の手で食べ物をつかんで食べる、つかみ食べをはじめ、徐々にスプーンやフォークが使えるようになっていきます。
そこで子どもにも食べやすい食品の中からとり入れたのは、ナゲットと肉だんご。お子さんとママ・パパを応援する「CO・OPきらきらステップ」シリーズだからこそ、原材料や製造ラインまでママ・パパ目線でこだわりぬきました。
この商品は子育て中の組合員さんを応援する乳幼児商品シリーズ「CO・OPきらきらステップ」の商品です。
原材料は、抗生物質や
合成抗菌剤不使用の
飼料で育てられた「産直げん気鶏」
離乳食の早い時期から食べ始められるということもあって、鶏肉は、食べ慣れた安心感のある食材のひとつ。そこで、ナゲットと肉だんごは鶏肉をベースに作ることになり、数ある鶏肉の中から選ばれたのが「産直げん気鶏」でした。
鶏は、環境の変化に弱く大変デリケートな生きものなので、感染症や病気を防ぐため、抗生物質などの薬を飼料に混ぜて与えるのが一般的。そんな中、組合員さんから寄せられた「薬を与えていない鶏肉がほしい」「安心できる鶏肉が食べたい」という声に応えて誕生したのが「産直げん気鶏」です。徹底した鶏舎や飼料の管理のもと、抗生物質や合成抗菌剤を添加しない飼料で育てられたこの鶏は、1997年の誕生以来、多くの組合員さんからご好評の声をいただいています。
そんな「産直げん気鶏」を幼児食に使用すれば、「子どもが安心して食べられる商品が欲しい」と願う、子育て中の組合員さんにもっと喜んでいただける商品になるのでは、という想いから原材料として採用。製造を鹿児島県出水市に本社をおき「産直げん気鶏」の生産・加工を行うマルイ農協グループのマルイ食品株式会社(以下、マルイ食品)に依頼することになりました。
やわらかな食感と
手づかみしやすいスティック型
「CO・OP国産若鶏のスティックナゲット」
「CO・OP国産若鶏のスティックナゲット」は、「産直げん気鷄」のむね肉を使用し、硬いすじなどが残らないよう細かいミンチにして、やわらかな食感に仕上げたスティック状のナゲット。
アレルギーに配慮し、乳・卵は不使用。衣をつけるバッター液には小麦粉やトウモロコシを使用しています。香辛料は控えめにし、醤油やコンソメパウダーなどで、小さな子どもにも食べやすい薄味に仕上げています。また本商品は着色料不使用。「子どもが食べるものは、なるべくシンプルな原材料で作ってほしい」というママ・パパの想いに応えました。
このナゲットがスティック型の形状になったのも、試食会でいただいた子育て中の組合員さんの声がきっかけでした。
1度目の試食会で、当時試作中だった小判型ナゲットを食べていただいたところ、子どもが食べる様子を見た多くの組合員さんから「子どもの小さな手だと、小判型よりもスティック型の方が食べやすいと思う」という声が寄せられたのです。マルイ食品の土本博文さんは、「組合員さんの声を聞いてあらためて、お子さんが食べやすいサイズを検討し、通常の約半分の幅のスティック状にしたんです。形状を変更するために、機械の金型を作り直すだけでも一カ月、その他にも製造ラインの見直しなど、時間は相当かかりました」と振り返りました。
その後の試食会で、スティック型に改良したナゲットを試食していただくと、「衣が厚い」「もっとカリッと仕上げて欲しい」という声が寄せられました。「衣の厚さは当初から変更していなかったんです。でも、スティック状で細くなると、衣の存在感が増し、厚く、油っぽく感じるようになってしまったんです」。衣の厚さや食感をよくするために試行錯誤を繰り返し、子どもに食べやすいスティック型で食感の良い「CO・OP国産若鶏のスティックナゲット」が完成しました。
国産野菜と国産鶏レバーが
一緒にとれる肉だんご
「CO・OP4種国産野菜と国産若鶏を使った肉だんご」は、4種の国産野菜(たまねぎ・にんじん・ごぼう・ほうれん草)と、国産鶏のむね肉に国産鶏レバーを5%加えた肉だんご。血抜きやくさみ取りなど、下処理がとても面倒なレバーを手軽に食べさせることができるうれしい一品です。
「子どもにレバーを食べさせたいけれど、下ごしらえが面倒、どうやって食べさせたらいいかわからない」といった声に応えた肉だんご。2022年7月のリニューアルでは国産たまねぎの他に、下処理が面倒な根菜類や国産ほうれん草などを加えて、子どもに野菜を食べてほしいという声にも寄り添った商品になりました。
国産野菜は、たまねぎ、にんじん、ごぼう、ほうれん草を子どもでも食べやすいように細かく刻んで入れました。また、鶏肉は口あたりがよくなるように細かくひき、油で揚げるのではなく一度湯通ししてから蒸しあげる製法で、ふんわりとやわらかな食感の肉だんごに仕上げています。味付けは控えめで、子どもが食べやすいやさしい味わいです。
子育て中の組合員さんをモニターとした試作段階でのグループインタビューでは、「調理が難しい鶏レバーと根菜類がとれるのはうれしい」、「レバー入りなのにまったく感じず、クセがなくおいしかった」など、好評の声をいただきました。
1個約10gのミニサイズなので、月齢に合わせて個数を調整したり、小さく切ったりして使えのもうれしいポイント。凍ったままスープや鍋物に入れたり、レンジ加熱後、炒め物にするなどいろいろなメニューに活用できます。
*この商品は、ビタミンAの過剰摂取にならないよう、十分に注意して商品化しております。本品1個(約10g)に含まれるビタミンAは51㎍です。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、ビタミンAの耐容上限量は、0~2歳が600㎍/日、3~5歳が700㎍/日(男)、850㎍/日(女)となっているため、表示の目安量で安心してお召し上がりいただけます。
はじめての幼児向け
商品開発に奮闘
乳幼児向けのコープ商品には、他のコープ商品以上に厳しい基準が設けられています。マルイ食品では、これまでもたくさんのコープ商品の製造を行ってきましたが、初めての乳幼児向け商品の製造には、たくさんの課題がありました。
「一番課題となったのは、鶏の骨。小さな子どもは、骨があっても自分で吐き出せないこともあるため、厳しく確認することが求められました。処理場で取り除いても、人間の手でやっていることなので、どうしても細かなものが残ってしまう。100%にできなくても、なるべく100%に近づけようと、前処理の原料の段階で人の手と目で確認、X線を通し、骨を少しでも多く除去する体制を作りました。さらに、ミンチにするときには、できる限り細く挽くことにしました」と土本さん。
製造工場の選定・点検に携わる日本生活協同組合連合会の松沢さんは「厳しい点検・監査を何度も繰り返しました。通常のコープ商品の開発の2倍ほど期間を要しましたが、マルイ食品さんが前向きに何度も改善してくださって本当によかったです」と、今回の商品開発を振り返ります。「確かに厳しい点検でしたが、乳幼児向けにはここまでやるのが当然だとも感じています。今回の開発を乗り越えて、うちの工場でも、幼児食向けの製造が行えるという自信につながりました。組合員さんの声に応えられるよう、コープさんと一丸となって作ったので、たくさんの人に食べてもらいたいです」と土本さんは話しました。
「CO・OP国産若鶏のスティックナゲット」と「CO・OP4種国産野菜と国産若鶏を使った肉だんご(鶏レバー入り)」は、味付けから原料の産地、生産ラインに至るまで、子どもを想うママ・パパの目線でこだわりました。また、子どもにとっての食べやすさも追求しているので、つかみ食べやスプーンやフォークの練習にも便利。「食べること」をどんどん吸収する幼児食期におすすめです。