肉まんで野菜も食べられるってトクした気分♪

野菜、豚肉、小麦粉、ぜ〜んぶ
国産
5種の野菜入りのプチ肉まん
幼児用 CO・OP5種国産野菜のふっくらプチ肉まん

おやつや朝食など便利に使える冷凍肉まん。ただ幼い子どもに食べさせるには、大きな肉まんだと余らせたり、濃い味付けや添加物も少し気になることも。「小さなサイズで、国産素材にこだわった肉まんがあったらいいな」、そんな想いをカタチにしました。

この商品は子育て中の組合員さんを応援するキッズ向け幼児食シリーズ「CO・OPきらきらキッズ」の商品です。

お肉も野菜も一緒においしく食べられる
肉まんが理想

「一般的に市販されている肉まんって、野菜と言ってもタケノコくらいしか入っていなかったり、味が濃かったり、添加物も多いなというのがすごく気になっていました」と話すのは、日本生活協同組合連合会の谷口水穂(たにぐちみお)開発担当(取材当時)。自身も開発当時3歳のお子さんを育てる中で、「子どもも一緒に食べられる肉まんがあったらいいな」という想いは膨らみました。

日本生活協同組合連合会 谷口水穂(たにぐちみお)開発担当(取材当時)

日本生活協同組合連合会 谷口水穂(たにぐちみお)開発担当(取材当時)。
子育てする中で「あったらいいな」と思う商品を続々と開発中です

理想は、子ども向けの小さなサイズで、お肉と一緒に野菜がたくさん入っていて、添加物の少ない肉まん。

相談を持ちかけたのは、神戸に本社を置く食品加工メーカーの「株式会社メイショク(以下、メイショク)」です。コープの人気商品「CO・OPプチ肉まん」など小さいサイズの肉まんを製造していたこともあり、「CO・OPきらきらキッズ」シリーズとして、より子どもに特化したプチ肉まんの開発を依頼しました。

野菜をたくさん入れてほしい、加工でんぷんなどの添加物は使わないでほしい、植物性たんぱく質などを肉に混ぜないでほしい、原料は国産にこだわってほしい、など谷口開発担当からのオーダーは多岐にわたりました。

「最初、メイショクさんにお話をしたときには、子ども向けのこだわりの肉まんがあったらいいですね、とすごく共感していただいた反面、オーダーが多すぎて、今までそういうものを作ったことがないのでできるかな〜という反応でした」と谷口開発担当。

その不安を払拭すべく立ち上がったのが、メイショクの品質管理部門を中心とした女性チームでした。子育て中や子育て経験のある女性が中心となって「CO・OPきらきらキッズ」シリーズの「プチ肉まん」を開発するためのチームができました。

母の視点、組合員の視点を大切に
開発に取り組みました

きらきらキッズ「プチ肉まん」の開発依頼の窓口となったのは、メイショクの木下英保さんです。 「今回の開発には女性たちの意見やアイディアが不可欠でした。子育て中の女性たちに社内モニター的にどんどん入ってもらって、シビアな意見を聞きながら試作を繰り返しました」。

メイショクの木下さん(右端)と開発チームのみなさん

メイショクの木下さん(右端)と開発チームのみなさん

たとえば、この商品のコンセプトでもある「野菜をたくさん摂れる肉まん」ということに関しても、野菜をセレクトする際にはたくさんの意見が出ました。
「子どもが好きなコーンやじゃがいもを入れると甘みも出ていいと思う」、「にんじんが嫌いな子どもが多いからできるだけ小さなダイス状にしましょう」など子育て経験があるからこその意見のほか、味覚が形成される大切な時期の子ども向けだからこそおいしさにもこだわりたいと、「肉のおいしさを引きたてるのにたまねぎとキャベツは必須」という意見も出ました。

その結果、具材には国産のたまねぎ、キャベツ、にんじん、とうもろこし、じゃがいもの5種類の野菜を使うことになりました。

実は、子育て中の組合員さんに集まってもらったモニター試食会のときには、皮にほうれん草を練りこんでいて6種の野菜で試作されていましたが、「子どもによっては緑色を嫌がる」という意見が出たことで、皮には、にんじんを練りこんで、やさしい黄色みがかった色合いにすることになりました。

こうして、メイショクで働く子育て中の女性たちのアイディア、そして子育て中の組合員さんの声によって、「CO・OP5種国産野菜のふっくらプチ肉まん」の完成が近づいていきました。

彩りもきれいな5種類の野菜入り。皮にはにんじんを練りこんでいます

彩りもきれいな5種類の野菜入り。皮にはにんじんを練りこんでいます

お子さんの口にサッと溶けるような
食感の皮に

「『お子さんが食べやすいように、ふんわり、口溶けのよい皮にしましょう』、というのも子育て経験のある女性スタッフからの提案でした」と木下さん。
一般的に肉まんの生地は、もっちり、しっかりとした食感にすることが多いのですが、それだと子どもにはちょっと食べにくいため、口溶けのよい皮になるように、配合や製法を工夫しました。

「中種法という製法を採用しました。これは生地の練りを2度に分けて行う製法で、最初は強力粉を使って練り、発酵させた後に、中力粉で本練りするという工程を行うことによって、ふんわりとやわらかい皮に仕上がります」。

また、通常、肉まんの生地にはラードを使うことが多いのですが、今回はなたね油を使用。ラードを使用するよりもさらっと軽く、やさしい味わいの皮になりました。

水でぬらさずに温めて、ふんわり食感

冷凍タイプの肉まんを電子レンジで温める際には、一度、水にくぐらせたり、霧吹きをかけるなどのひと手間が必要ですが、「CO・OP5種国産野菜のふっくらプチ肉まん」の温めには水は必要ありません。

「水をかけて温めると皮がベチャッとしてしまうこともあり、お子さんが手で食べるときにベタベタして食べにくいので、水なしでふわっと仕上がるようにしました」と木下さん。

さらに、温めてアツアツの状態ではお子さんは食べられないので、冷めても固くならずに、ふんわりとやわらかな食感が維持されるよう配慮されています。

「CO・OP5種国産野菜のふっくらプチ肉まん」は1個約18g。お子さんの年齢に合わせて、またおやつや軽食などのシーンに合わせて、個数を調整しやすいよう、できるだけ小さなサイズで作りました。

「これからの未来を担うお子さんを食から応援したい、大切にしたい、そういう想いで、細部にまでこだわって作った商品です」と木下さん。

「CO・OP5種国産野菜のふっくらプチ肉まん」は、忙しいときでも、時間をかけずに、より栄養価のあるものをお子さんに食べさせたいと願うお母さんたちの想いをカタチにした商品です。

水でぬらさず、ラップをかけて電子レンジへ

水でぬらさず、ラップをかけて電子レンジへ。冷めてもふっくらやわらかな食感が続きます

組合員さんの声

手軽に食べられて朝ごはんにもぴったりです。
皮はほんのり甘く、中の餡はジューシーで、子どももおいしいとパクパク食べました。
手軽に食べられて朝ごはんにもぴったりです
少食の2歳半の息子がパクパク食べてくれて感動しました。私も食べましたがフワフワで美味しいです。 少食の2歳半の息子がパクパク食べてくれて感動しました
公開2020年12月、改訂2024年10月