このじゃがいも感、家ではなかなか出せないんだよね。

ごろっと、ホクホク、
産直北海道産男爵で
作ったポテトサラダ
CO・OP産直北海道産男爵で作ったポテトサラダ

子どもから大人まで、みんな大好きなポテトサラダ。しかし、いちから作るとなると、じゃがいもの皮むき、蒸し、マッシュ…と、意外と手間がかかります。そんなポテトサラダを、開けてすぐ食べられる冷蔵の袋入りタイプでお届けします。

「CO・OP産直北海道産男爵で作ったポテトサラダ」は、コープデリの産直産地である、北海道のJAようてい管内で栽培された男爵いもを使用し、その素材のおいしさを生かすことにとことんこだわりました。そこには、一人の惣菜メーカー開発担当者の熱い想いがありました。

ホクホク食感が特徴のJAようていの男爵

「組合員さんから人気の、JAようていの産直じゃがいもを使って、親しみやすいメニューでありながら、その素材感をしっかり感じられるものを」という想いから開発がスタートした「CO・OP産直北海道産男爵で作ったポテトサラダ」。かねてからコープと付き合いのある惣菜メーカー岩田食品株式会社(以下、岩田食品)と一緒に作りました。

岩田食品の縄田さんは、コープから依頼がある前から自社製品のポテトサラダの開発に携わっていました。素材となるじゃがいもを探して様々な産地を巡り、北海道のJAようていのじゃがいものおいしさに魅了されたそうです。 JAようていは、北海道南西部の後志支庁管内の南西部に位置する、黒松内町、寿都町、蘭越町、ニセコ町、真狩村、留寿都村、喜茂別町、京極町、倶知安町の9町村のJAが合併して平成9年に誕生しました。

JAようてい

中心部にそびえ立つ羊蹄山(ようていざん)のミネラル豊富な伏流水が染みわたる肥沃な大地では、北海道農業の農産物のほとんどを生産し、「北海道農業の縮図」と呼ばれるほどです。

気候は春から夏にかけては温暖ですが、冬は北西の季節風を受けて降雪量が多く、羊蹄山麓地帯は北海道でも屈指の豪雪地帯になります。また、山岳地帯特有の昼夜の大きな寒暖差は、じゃがいもの栽培にうってつけ。この環境で育てられた、でんぷん質が豊富でホクホクとした食感のJAようていの男爵いもは、「ようてい男しゃく」という名称で、地域団体商標として登録されています。

JAようていの町村の中心部に位置する羊蹄山。麓の恵まれた環境でJAようていの男爵は育っています

JAようていの町村の中心部に位置する羊蹄山。麓の恵まれた環境でJAようていの男爵は育っています

JAようていが良質なじゃがいもを出荷できるのは、恵まれた環境の他に、最先端技術を駆使した貯蔵庫を持っているということもあります。

じゃがいもの栽培は、九州などの暖かな地域では、春と夏の2回収穫する二期作を行うことができますが、降雪地域である北海道では7月下旬〜9月下旬の1回しか収穫することができません。じゃがいもは収穫から時間が経つと糖度が増すため、収穫したての「新じゃが」と、収穫から長期間寝かせた「貯蔵芋」とでは、品質に差が生まれてしまいます。JAようていでは、徹底した温度や湿度の管理を行える貯蔵庫で保管することで、一年中安定した品質のじゃがいもの出荷を実現しています。

JAようていの貯蔵庫。徹底した温度・湿度管理が行われています。

JAようていの貯蔵庫。徹底した温度・湿度管理が行われています。

「生産者さんへの感謝の気持ちを込めて、
じゃがいも本来の味を生かしたい」

「CO・OP産直北海道産男爵で作ったポテトサラダ」の開発に携わった、岩田食品 縄田さん

「CO・OP産直北海道産男爵で作ったポテトサラダ」の開発に携わった、岩田食品 縄田さん

縄田さんは「私たちには、素材のおいしさを生かして、おいしく食べていただかなくては、という惣菜屋としてのプライドがあります」「ポテトサラダづくりにおいても、おいしいじゃがいもを作ってくれる北海道の生産者さんに感謝の気持ちを込めて、そのおいしさをしっかり味わえるものにしようと思いました」と語ります。JAようていの男爵いものおいしさを生かすことにこだわり奮闘し、その試作が130回を迎えた頃、たまたまコープが「産直北海道産男爵でポテトサラダを作りたい」と相談を持ちかけ、さらに20回の試作を重ね、縄田さんがこだわり抜いた「CO・OP産直北海道産男爵で作ったポテトサラダ」は完成にたどり着きました。

合計150回にも及ぶ試行錯誤の末に完成したポテトサラダには、たくさんのこだわりがつまっています。

“じゃがいもに合う”ドレッシングづくり

素材の味を生かすために、一番こだわったのは味付けでした。はじめは、メーカーが作った既存のドレッシングを使用しましたが、どうしてもドレッシングの風味がじゃがいもの味に勝ってしまいます。あくまでも「じゃがいもが主役、調味料やドレッシングは脇役」と考える縄田さんは、ドレッシング探しをやめて、自社でじゃがいものおいしさを引き立てるドレッシングを作ることを決意します。

従来使用していた耐熱タイプのドレッシングに卵黄と豆乳を使用した新たなドレッシング2種類を加えて、3種類のドレッシングをブレンドした専用のポテトサラダドレッシングにしました。家庭で作ってそのまま食べる場合には市販のマヨネーズで何も問題ないのですが、40日間の賞味期限を保証するには袋に詰めてから低温での殺菌が必要になります。この時に温度変化による分離の原因となるタンパク質の破壊を防ぐため、マヨネーズを甘酢(もしくは水)で伸ばす製法が一般的ですが、今回の専用ドレッシングの開発によりその割合を減らすことが可能となり、じゃがいもそのものの味わいも一層楽しめるようになりました。

写真上段左から 卵黄タイプ・耐熱タイプ・豆乳タイプのドレッシング。この3種類を混ぜ合わせ、新たな専用のドレッシング(写真下段)が完成しました。

写真上段左から 卵黄タイプ・耐熱タイプ・豆乳タイプのドレッシング。この3種類を混ぜ合わせ、新たな専用のドレッシング(写真下段)が完成しました。

じゃがいものおいしさまるごと

工場に運ばれた「産直北海道産男爵」は、洗浄・皮むき・芽とりの処理を経て、加熱します。じゃがいもは、水に浸したり、カットして表面積が増えてしまうと、でんぷんが流出してうまみを損なうため、まるごと蒸します。

この時、収穫してからどのくらいの期間が経ったのか、どのくらい糖化が進んだのかを見極めて加熱時間を調整します。

じゃがいもは、水に浸したり、カットして表面積が増えてしまうと、でんぷんが流出してうまみを損なうため、まるごと蒸します

いつでもおいしいポテトサラダを
お届けするために

蒸したじゃがいもは、潰して下味をつけます。

蒸したじゃがいもは約80度の高温ですが、機械で潰したあと、下味の甘酢を和えるのは手作業。粘りを出さないでじゃがいも全体に甘酢をなじませるために、大変ですが手作業で行います。

粘りを出さないでじゃがいも全体に甘酢をなじませるために、大変ですが手作業で行います

また、下味はじゃがいもの熟度や蒸し具合の状態に合わせて20通りものパターンを使い分け、いつでも安定した品質のポテトサラダをお届けできるようにしています。下味をつけたじゃがいもは一度冷却し、味付けをしたら他の具材(たまねぎ・にんじん)やドレッシングを加えて混ぜ合わせ、ポテトサラダの完成です。

これだけのこだわりがつまっているにも関わらず、縄田さんは「まだまだおいしくできるはず。これからも研究をつづけます!」と、ポテトサラダづくりへの情熱を燃やし続けています。

ごろっと、ホクホク、やさしい味わい

「CO・OP産直北海道産男爵で作ったポテトサラダ」は、粗く潰した産直北海道産男爵のごろっとした素材感とホクホクとした食感が特徴。男爵いもの風味を引き立てるやさしい味付けです。

1パック150gと気軽に使えるサイズで、冷蔵だから使いたい時にすぐに使えて便利。ハンバーグやエビフライなど洋食メニューの付け合わせや、サンドイッチの具材など、いろいろな場面で活躍します。

また、具材はたまねぎとにんじんのみと大変シンプルなので、野菜やハムなどの具材とも相性が良く、様々なアレンジも楽しんでいただけます。

アレンジ例

アレンジ例